鍾会行状録・世説新語編

鍾会…とにかく「性格が悪い」と評される彼。
そんな彼の悪事(?)を「世説新語」から拾ってみました。必ずしも鍾会が主役ではないものや(名前が出てくるだけとか)、真面目に働いてる話もあります。

鍾会のうごき

  1. 鍾会、曹丕に会いに行くの巻(言語11)
  2. 鍾会、父親の酒を盗み飲みするの巻(言語12)
  3. 鍾会、他人の物を欲しがるの巻(巧芸4)
  4. 鍾会、罪人の家族を検分に行くの巻(賢媛8)
  5. 鍾会、こんな風に言われてたの巻(賞誉8)
  6. 鍾会、なれなれしい事するの巻(方正6)
  7. 鍾会、上司と不毛な応酬をするの巻(排調2)
  8. 鍾会、予言をしてみるの巻(賞誉6)
  9. 鍾会、人を推挙するの巻(賞誉5)
  10. 鍾会、嵆康に会いに行くの巻・その1(文学5)
  11. 鍾会、嵆康に会いに行くの巻・その2(簡傲3)
  12. 番外編・捜神記にいたあの人は?の巻

※各タイトルはこの文章を書いた人が便宜上付けたものです。タイトル最後のカッコ内が本来の題名です。
※話の流れ・大まかな発言内容は変えてませんが、いろいろ脚色したりしてますので、その辺りはご了承ください。
※「世説新語」に鍾会が出てくるものは、漏れがなければこれで全部だと思います。

「世説新語」って?

後漢末~東晋末を舞台とした、人々の生き様(?)集。5世紀前半の成立。
著者とされているのは、南朝・宋の劉義慶(なんと王族)。
登場するのはすべて実在の人物なものの、話にデフォルメ&尾ヒレが加えられ、「こいつなら、こういうことやりそうだ」的ノリだったりするので、必ずしも史実を書いたものではない…らしい。
なので、史書としてではなく小説として分類されてきた模様。

実際、素人でも分かるレベルで史実と合わない記述もチラホラと…。

鍾会が登場する「世説新語」のエピソード

言語/11・12、文学/5、方正/6、賞誉/5・6・8、賢媛/8、巧芸/4、簡傲/3、排調/2

「言語11」「文学5」などの表記は、「言語」や「文学」というカテゴリのそれぞれ11番目と5番目のお話に出てきますよっていう意味です。


※参考書籍
「世説新語」竹田晃訳/明治書院/中国の古典22
「捜神記」竹田晃訳/平凡社/平凡社ライブラリー・平凡社東洋文庫
「正史三国志・魏書」筑摩書房