鍾会、予言をしてみるの巻

王濬沖(王戎)と裴叔則(裴楷)の2人が、幼い頃に鍾会を尋ねたときのことです。2人が帰った後、客が鍾会に尋ねました。

「さっきの2人の子供はどうでしたか」

鍾会は答えました。

「裴楷は清通、王戎は簡要。20年後には、あの2人は吏部尚書(官吏の任用権を扱う役職)となるべき人材だ。その時には、天下に人材が埋もれるようなことがなくなるだろうね」

…20年後?



「賞誉6」より。
許允の家族を見に行く話もそうでしたが、鍾会の人物鑑識眼には定評があったらしいです。人を見る目があるってことですね。自分のことはどう見てたのかっていう疑問もあるのですが。
20年後に出世すると予言(?)された2人がどうなったのかは、次の話で。

←前の話  次の話→