5日目という名のまとめ

ホテル→→西安咸陽国際空港→→新東京国際空港

午前中/散歩道と西安まとめ

西安市街前日の帰りが遅かったこともあり、正午チェックアウトまで、ダラダラゆっくり。夕方の機内食まで食事がないので、割と多めに朝食食べました。今まで昼食・夕食がボリュームあったので、朝は控えてたんですよ。ホテルのバイキングも味わっておかないと。

10時半ごろになってようやく鐘楼方向へ外出してみました。前に行った鐘楼近くの大きい本屋・新華書店に行ってみようと思っていたのです。

東大街の通りを歩いていると、前にはなかった地下道ができていたり、大きいショッピングセンターのようなものができていたり。前との比較ばかりになって恐縮なんですが、以前ほど車のクラクションがうるさくなかったです(前より減ったというだけで、日本基準に見てはいけない・笑)。市街地での自転車数も減り、徒歩の人が増えたような。車の台数は相変わらずでしたが、激しく汚れた車が減った感じ。信号機が新しくなってアニメーションタイプになっていたり。

西安も着実になにかが変わってくようでした。地下鉄も工事中ですしね!

…と、つれづれに歩いていたら、本屋の前には「移転しました」の張り紙が。
折悪しく雨も降り出して、やや哀愁が漂いかけていましたが、気を取り直して新店舗に。店にたどりついた時には、もう11時半でしたけど! 本を見繕ってレジに持っていったら、店員がお釣りを投げて寄こさなくなっていることにまたビックリ! 手渡しされちゃった!

空港職員が愛想よかったり、トイレが綺麗になってビックリだったり、中国がオリンピックを機にイメージアップに乗り出したという報道は本当だったんですね。…いつか元通りになっちゃうんだろうか……。

西安→成田/また、いつか

日本航空(JL600)/B767-200(JA8231)/約4時間

上・国際線案内板、下・積込中ホテルに戻ったのが正午ギリギリ。
スーツケースに荷物を放り込み、慌ててロビーへ。空港まで送ってくれるCさんが来ていました……いや、我々がホテルに帰ってきたときに、既にロビーにいました…。今日の飛行機(成田−西安は木曜・日曜の週2回運航)で到着するツアー一行を迎えに行くついでに、我々を送っていくそうです。

空港に着くともうCさんとお別れ。JALのチェックイン業務は、中国東方航空(MU)西北分公司に委託です。航空券やバゲッジ&クレームタグ、貨物の機体積み込みに使うコンテナもMU品。

両社のコードシェア便で、会社自体も提携しているため、何ともない普通の光景であるはずなのですが、廃止間近というタイミングで見ると、機体のみJALという光景に微妙な哀愁が…。JALの西安支店も閉鎖されるんだろうな。

出国手続きが終わって(審査官のお姉さん、こちらも挨拶+笑顔)、制限エリアに入ってみれば、これまた閑散と…。出発案内板に掲載されている西安発の国際線は経由便がほとんどで、直行便はソウル、香港行きくらい。あと成田。こんな少なかったの!? 「兵馬俑以外に見るものが出てくれば、また(JALが)就航するかも」というSさんの言葉が蘇ってきました; うん、きっと、またいつか飛ぶといいなぁ…。

こじんまりした売店で会社用土産とペットボトル入りの水を買い、あとは積み込み作業や国内線の離着陸風景にへばりつき&写真撮影。ここにいるJAL便も、もう見納めか。感傷にひたりつつ、搭乗時間になって機内に入ってみれば、機体が激しく旧式。個人用液晶モニターなし、シートは観光バス風。どう見ても1980年代から稼動しているベテラン機体です(※)。

※ベテラン機体
このB767-200機、帰国後に調べてみたら、JALには3機しかいない機種でした。1985年受領。勤続23年、色々な意味でレア機体。

JALが『2009年から中国線の機材にいいやつ入れます(意訳)』と言っている時期にあからさまな旧式が来ると、まだ2008年とはいえ寂しすぎるじゃないですか。いやまあ、この路線に2009年はやって来ないので対象外なのでしょうけどorz

今日の乗客数は…いや、言いますまい…。座席の肘掛けを跳ね上げて横の座席も占領すれば、エコノミークラスでも足を伸ばせるどころか横になれるのさ!…って位の搭乗率です、とだけ。そんなわけで、ほぼ定刻に離陸です。

上・機内食、下・到着案内板さようなら西安、ありがとう西安。
…などと、またも感傷に浸っていたら、水平飛行に入ってまもなく、西安へ行くと思われる大韓航空機と非常に近くですれ違い。飛行上問題ない距離なのでしょうが、空中であまり間近に見るとちょっと怖いものですね…。

成田にはほぼ定刻に到着です。何番スポットだったか忘れましたが(72〜75のあたり)、行きほどターミナル内を歩かず。入国審査官、パスポート返すときに「はい」ってつぶやいただけでした。多分、外国人相手の方が愛想いいんだろうな(笑)。

審査が終わって手荷物受取場に流れてみると、隣のターンテーブルの香港便の人の多さに比べ、西安便の人口の少なさに苦笑してしまったり……いや、香港じゃ比べる相手が大きすぎるのは分かってますけども…。何もなければ気にならなかったでしょうに、『廃止』が頭にあると、どうも脳内がネガっぽいというか感傷っぽいというか。乗り納めができたことをよしとせねば!

楽しかった、西安! 行きたいところはまだまだたくさんあるから、地下鉄が開通した頃に、また来たいな。今度はどう変わっているのかな。


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