6日目・再び西安へ

五丈原(諸葛亮廟)〜諸葛泉→→西安

五丈原風景名勝区(五丈原諸葛亮廟)〜諸葛泉/色彩天国

諸葛亮廟五丈原は宝鶏市から56キロ、西安から135キロの場所にあり、解説本によれば「交通便利」と(マジ?)。最初に廟が建てられたのは唐初の頃だそうで、その後に再建を重ねているとはいえ、かなり由緒ある廟といえます。

五丈原といえば諸葛亮ということで、五丈原の台地の上には諸葛亮廟があります。左画像はその正門。台地の大きさは、高さ約150メートル、東西およそ1キロ・南北約5キロ。でかい。施設の中も広かったです。重要な蜀スポットかと思います。

全体的に建物や内装の色彩が鮮やかで、道観のようでもありました。廟といっても中は博物館状態で敷地は広く、諸葛亮衣冠塚や記念館、蜀スポットお約束の蜀臣像も登場します。

蜀臣像の一群として括られずに個別に飾られていたのが、王平、関興、張苞、廖化、馬岱、魏延。それに姜維、楊儀。その他はこちらは「群臣」扱いで張嶷、張翼像もあったのは確認しています。私が末期しか覚えてないのか、それとも像の末期比重が高かったのか……多分両方だと思います。五丈原ですからね(笑)。

東屋ここには月英殿もあり、彼女が単独で祀られています。もちろん月英像もしっかりあります。
諸葛家家系図なんてのもありました。諸葛亮には子供が3人いたらしいです。譫は割と知名度があると思いますが、その下に懐、果という子供がいたそうで。しかも果は女の子だとか。末娘ってことで、諸葛亮が親バカ発揮して猫可愛がりしてたら面白いですね。

八陣図をイメージした迷路「八卦亭」もあり、全員(5人)で入ってみました。そんなに大ぶりではなかったのですが、結構迷いました。1番にクリアできたので、ちょっと嬉しかった記憶があります。

五丈原 諸葛亮衣冠塚
左画像=五丈原の台地の上から。右手前はトウモロコシ畑、左手前は墓地
右画像=諸葛亮廟敷地内にある諸葛亮衣冠塚

この後に諸葛泉に行きましたが、前日の寒さで風邪を引き、ほとんど何も覚えていません…。あと1箇所行く予定だった豁落城は、天候不良で中止になりました。

入場料/10元

西安/シルクロード出発点

西安城壁2回目となります、西安!
成都もそうでしたけど、前回から1年経たないうちにまた訪れることがあろうとはー。でも、全然観光し足りないんですよねココ;

左画像は西安の西門(安定門)城楼と城壁。西門といえば、シルクロードの出発点です。この門と南門では、城壁に上って周囲の景色を見ることができます。今ある城壁は、明の時代のものを基礎としたもので、修復もたびたび入っているようです。ここに行ったときも、城楼を修復中でした。
三国志と関係ないスポットですが、西安だからオッケー! 下の画像は、西門城楼の中から見た西関正街の通り。西へまっすぐ伸びる道路が、ちょっとだけだけシルクロード気分。

西安に入ったらガイドさんが交代しました。初日にも書きましたが、旅行会社の縄張りorシマみたいなものがあるらしいです。成都から宝鶏まで案内してくれた漢中の会社は、西安は案内できないらしいんですねー。Lさんも西安市内の道が分からないらしく、途中で通行人に聞いてました。

一番長い時間過ごして、一緒に食事もして、一緒に剣門関山登りもして、一緒に秦嶺で缶詰になって…と、お世話になったX先生・Jさん・Lさんとお別れです。漢中に戻っていく皆さんを、車が見えなくなるまで手を振ってお別れしました。X先生とJさんも車中から手を振り返してくれました、ありがとう。皆さんいい人たちだったなぁ。

西門外で、ガイドさんとドライバーさんが新しい人になりまして。さすがに前回とは違う人でした。西安は何回目ですかと尋ねられたので素直に「2回目です」と答えましたら、「こんな西安に2回も来てくれてありがとう」だそうです。…「こんな」って。

ガイドさんによれば(お名前失念しました大変スミマセン)、西安に日本人向けの旅行ガイドは300人ほどいるそうです。当然ながら、日本側の旅行会社も現地ガイドを依頼する取引先の旅行会社が決まってるらしいんですね。でも、ガイド同士の横のつながりはあるみたいです。ガイドさんは、年末に来たときにガイドだったLさんのこと知ってました。「ああ、あの人ですか」って言ってました。以下、ガイドさんはLさんの特徴を挙げていって、こちらは「そうそう、その人です」と。

そういえば、D社の「地球の歩き方」によれば城壁も有料らしいのですが(10元)、入場口もなく普通に入ってきたので、どこで払ったのかよく分かりませんでした。無料区域に入っただけかも?

夜/西安といえばやっぱり唐

唐華賓館この日のホテルは唐華賓館(四星級)。前回の旅行で唐代宮廷料理を食べに訪れた日系ホテルです。今度は宿泊客としてやって来ました。

日系だけあって、全員ではないですが、フロントや売店など客の多いところには、誰かしら日本語の話せる従業員が配置されてました。レストランやビジネスセンター(切手売ってるところ。ホテル内にポストがあるので簡単に郵便が出せる)は微妙でした…。切手買うのに、ものすごいカタコト英語を展開してしまいました。通じたのでよしとします。

画像は、その唐華賓館の中庭。前回と同じ位置で撮ってみた。前は夜だったので気づきませんでしたが、こんなにでかい柳の木があったのか!

夜は、皇城花園酒店というホテルで、「三国宴」なる三国志モチーフのコース料理を食べました。名前と中身だけご紹介。


  • 桃園三結義(前菜3種の盛り合わせ)
  • 巧布八陣図(野菜の八極羹)
  • 苦肉計(蝦と苦瓜のあんかけ)
  • 空城計(ほら貝の炒め物)
  • 火焼連営(八宝飯)
  • 三分天下(きのこ3種料理)
  • 封金挂印(金銀五目炒飯)
  • 管輅知機(中国菓子)
  • 群英会(季節の果物盛り合わせ)

美味しかったです。「管輅知機」は、3つ(人数分)の点心のうち、1つだけ塩味のが混ざってるという、なんだかゲームのような作りでした。塩味を引いたのは、確かMさんだったような…。「空城計」や「三分天下」では、城や旗のミニチュアで飾りつけがしてあったりして、見た目も面白かったです。

この後、オプションで陝西歌舞を鑑賞しました。テーマは明らかに唐。踊りはもちろん、唐楽の演奏もありました。華やかでキレイでした。「陝西歌舞大劇院」という、海外公演も行ってる名門の歌舞団だそうです。

そして、最後に描いた絵付覚書は→コレ。

唐華賓館にはバスローブがなかったです。でも、水回りさえしっかりしてればもう無問題!
1部屋1枚で西安マップもくれました(言うまでもなく私がかっぱらいました)。


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