1日目・西へ、そして南西へ

成田国際空港→→北京首都国際空港→→成都双流国際空港

成田→北京/お湯プリーズ!

中国国際航空(全日空とのコードシェア便)/B757-200/約4時間

第2ターミナルのモニター2回目の中国ですが、冬とはだいぶ様子が違いました…。成都に行く日本人多い! 中国の航空会社なのに客の日本人率高い! 皆さん九寨溝に?
左画像は出発便案内モニター。縮小したら何が書いてあるのかさっぱり読めなくなりましたが、上から6列目に「9:30 CHENGDU AIR CHINA CA422 E70 GO TO GATE」とあります。E70は搭乗口のナンバーです。

日本発のためか、機内食は日本製。ほぼ日本食に近かったです。ソバとか日本茶のティーバッグとか出てきました。…が、ティーバッグとコップはあるもののお湯がない! 客室乗務員に頼まないと出てこないようです…。しかし、客室乗務員は当然中国人。お湯を英語で何て言うのかを見事に忘れ(ジェスチャーで何とかなったとは思いますが)、素直に機内サービスのジャスミン茶とアップルジュースで食事を取りました。ティーバッグは密封タイプだったので持って帰ることに(「山本山」製でした)。使われずに終わったコップが本来何の用途に使うものだったかが分かるのは、飛行機が北京を出てからでした。

ちなみに、機内のモニターでは「カンフーハッスル」が上映されてました。原語に英語の字幕付き。日本公開時に見ている映画なので、台詞なしで画面見てるだけでも分かったのが幸い。…が、モニターの調子が悪く、右半分が緑色でした。ラストバトルの火雲邪神がホントにカエルっぽい。
前回の旅行ではモノクロ画面の「天使にラブソングを」でしたが、半分緑ってのもなぁ…。どうせ調子悪いなら、オールモノクロの方が見やすいです(笑)。航空機出発時に必ず流れる諸注意レクチャー、中国国際航空の仰々しいオープニングは大好きなんですけどね。

それにしても…狭かったです、エコノミークラスは。

余談メモ。

集合は朝7時半だったので、前泊しました。毎回ホテルを変えようと思い立ち、今回は成田ビューホテルへ。夜7時ごろチェックインして、せっかくなので夕食もホテルのレストランで。食後はホテル内を散策して、割と満喫したよう な。漫画の貸し出しも有。が、しかし。携帯電話(ドコモのFOMA)が見事に圏外なホテルでした。

北京→成都/フィンガーボウル?

中国国際航空公司(機内誌は中国南方航空。コードシェア便か)/B757/約2時間強

実は、乗った飛行機は一応「成田発成都行き」ですが、直行便ではなく北京経由。北京−成都間は国内線扱いです。
なので、北京で入国手続き。同じ機体で成都まで行きますが、成都まで行く客も一旦全員降ろして手続きさせてる間に機体整備……成田出発時にゲットした読みかけの毎日新聞を持って出るのを忘れ、撤収されてしまってちょっと寂しかったのですが、近くの席のおじさんは荷物を棚の荷物入れに入れたまま降りてしまい……以下ご想像の通り。北京を離陸する前に気付いてよかったですね、マジで。前の座席の下に置いといたならともかく、荷物入れはヘタすると目的地に着くまで中を見ない可能性もあるわけで。

ドアが閉まり、機体は滑走路へ。再び離陸…するはずが滑走路の手前で機体が列をなし、離陸するまで約1時間。飛んでいない航空機に1時間缶詰はちょっとツラいです。何かあったのかなーと思いきや、到着は15分遅れでほぼ定刻と思っていい範囲。…どうやら北京空港でなかなか離陸できないのは、想定の範囲内どころか織り込み済みらしいです。帰国時はスムーズに離陸したので、国内線限定の現象かもしれません。

そして機内食。北京で積んだため完全に中国仕様。
有り体に言えば、成田発で出た物に比べ、味がかなり濃いのです。品数は一緒で、器も一緒。機内サービスで積んでる飲料もほぼ一緒。そして何が中国仕様の極めつけかと言えば、そこで先ほどの謎のコップが登場するわけです。コップの中に突っ込まれた見たこともない物体……直径5センチ・高さ3センチほどの容器。ゼリーやプリンなどのデザートが入ってるようなカップがありますね、プラスチック製で・アルミっぽい蓋で密封してあるような容器です……デザートかと思って手に取ってみれば、その中には透明の液体。

…水です。フィンガーボウルかと最初は思いましたが、しばらく眺めていると、小さい字で「Drinking Water」。…本気で水です

日本人の感覚では、デザート容器に水が入ってると思っていただいていいと思います。で、デザート容器…じゃない、水の容器を開けてコップに注いで飲むわけです。しかしこの時点では、容器に口を付けて水を飲んでました。素直にコップに注げや私。

余談メモ。

1時間缶詰なんぞ可愛いと思える事態が後で発生するのですが、この日の私はまだそんなことを知るよしもなく…。

成都/第三の客

電話帳中国でも電話帳は「イエローページ」のようです(右画像)。中央の皿の左に「天府資訊・一網打尽」と丸囲みの白字で書いてあります。一網打尽てスゴイな。「天府」ってことは、地方ごとに入る言葉が違うってことですね。

ようやく成都に到着。東京から来た客と、北京から乗った客でターミナル行きのバスが違うんですね。国内線客と国際線客は出口が違うので、分ける必要があるみたいです。荷物引き取りを済ませて外に出ると、ガイドさんが待っていましたが……見たことがある顔でした。昨年末に訪れた時と同じ人でしたよ!
外国で同じ人と2度会うことがあろうとは。向こうもご記憶だった様子でした。数多くの人を相手にする商売の人は、どれだけ客の顔を覚えるものなのだろうかと思いましたよ。しかも「観光客とガイド」って(余程マニアックな分野でなければ)ほぼ1度きりの出会いなのではと。

すぐにホテルへ流れるものだと思っていたら、ガイドさんが「もう1人(お客が)いるはずなんですよ」。どうやら今回は3人ツアーのようです。が、待てど暮らせど第三の客は現れず。私達がゲートを出たのは最後のほうで客はほとんど残っていなかったし、ガイドさんはゲートの中に確認しに行くことは出来ないので、「? 本当に来ているのか?」という疑問まで出る始末。携帯で会社に確認するガイドさん。「やっぱり3人だそうです」。
…しばらく流れる時間……意を決してターミナル内を探しに出るガイドさん。「そこで待っててください」と取り残される私達。だいぶ時間が経った頃、ガイドさんは60歳代くらいの男性を連れて戻ってきました。…よく見つかったもんだ。

この男性(最終日まで一緒に行動するので以下Mさんと表記)、飛行機を降りてバスに乗る際に、北京組のバスに乗ったようです。国内線扱いなので出場ゲートが全く違うわけで、遥か彼方の国内線ゲートから出てきた…と、そんなオチで。…東京で預けた荷物はどうやって引き取ったんだ。ちなみにMさんの言い分「2台あるバスの行き先が違うなんて書いてなかった!」。…書いてあったぞ日本語で。係員が叫んでたぞ日本語で。

ようやくホテルに流れ(ドライバーは前と違う方でした、残念・笑)、その後夕食。夕食のレストランも前回来たところでしたよ! Mさんが色々話しかけてきたのですが、疲れてたので素っ気無い答えばかりしてしまいましたスミマセン;;

食後にホテルに戻って、ガイドさん交代。空港に迎えに来てくれたガイドのSさんは、この日だけだそうです。ガイドにはシマといいますか・縄張りといいますか・専門地域があるようです(当たり前といえば当たり前ですが)。

これからひたすら北上していくので、その地域の担当…漢中の旅行会社の方々が迎えに来てくれたわけです。「迎えに来た」とひと口で言うものの、漢中から成都…ものすごい距離です。三国志博士のX先生、ガイド兼通訳のJさん、ドライバーのLさん。3人もいて驚きましたよ! さらに驚いたのは、MさんがガイドのSさんをナンパしてホテルの喫茶店になだれ込んでたことですよ! Mさんは日本では社長さんらしく、ツアーに単独参加するだけあってかなりの行動派な方です、さすがだ。

今回は「なんか描くか」と思って、メモ帳をビューホテルの売店で買いました。絵日記というか絵付覚書が展開されます。1日目は→コレ。

余談メモ。

ホテルは岷山飯店。大都市での四星級認定だけあって、何のツッコミどころもなかったです。もちろん、無いほうがいいのですツッコミどころは


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