1日目・一路南西へ、そして西へ

成田国際空港→→広州白雲国際空港→→成都双流国際空港

成田→広州/国越えの旅

日本航空(中国南方航空とのコードシェア便)/B767/約6時間。

5時間強で着くはずが、気流状態が悪く向かい風すぎたため、遅延。機内放送はもちろん日本語中心、乗務員もほとんど日本人で、国内線とほとんど変わらない雰囲気で広州までたどり着く。

雲の合間から見える大地と土色の建物群。
これが中国かー!」と脳内興奮してました。

飛行機から降り立ち、入国手続き窓口の区分が「中国公民」と「外国人」に分けられてるのを見たあたりで、ようやく異国に来た感覚がやってきましたよ。手続きのときに何と何を差し出せばいいのか、前に並んでる人の動きをしっかり見てました(笑)。パスポートと入国カードはもちろん必要ですけど、出国カードをいつ使うのか分かってなかった……まあ、初海外ということで…。

入国審査後にゲートを出ると、J社から依頼を受けていたガイドさんがお待ちかね。このガイドさんは成都への国内線乗り継ぎ案内のため。いろいろ日本のことを尋ねてきて、勉強熱心な方のようでした。しかも英語もできるらしく。すごいです。

成都行きの搭乗時間まで30分ほど時間が空いていたので(本当はもっと時間があるはずが、広州行きの飛行機の遅延で余裕がなくなってしまった;)空港内を散策したのですが、ガイドさんいわく、このターミナルは(2004年)8月に出来たもので(新築移転したらしい)、世界で1・2を争う大きさとのこと。「世界一ではないんですね」と私が尋ねると、「アジア最大です」とのお答えをいただきました。

しかし……広すぎて面積あたりの人口密度が低くなった分、逆に閑散としてるようにも見えてしまったのは私の気のせいでしょうか。

余談メモ。

ガイドさんが英語もできると分かったのは、途中で英語圏の男性2人組に声を掛けられ、普通に応対しておられたため。私の英語力は皆無なので話の内容は不明ですが、ガイドさんが携帯番号を教え&教えてもらっていたところを見るとナンパだったのかもしれない(いや、私のことはナンパ圏外だったと思いますが)。その場で、教えてもらった番号に電話し本当にガイドさんの携帯番号であることを確認していた男性……抜かりなしというか場慣れしてるというか(笑)。

広州→成都/気分は銀河鉄道の旅

中国国際航空公司(機内誌は中国南方航空。コードシェア便か)/B757/約2時間半。

ガイドさんは、チェックインは代行してくれるものの搭乗手続き口から先は入れない決まりなので、ゲートでお別れ。手を振って別れたのはいいのですが……名前を聞き忘れたよ!

成都で次のガイドさんに会うまで2人旅。空港アナウンスはもちろん中国語(広東語?)なので、何を言ってるか分からない……。先ほどのガイドさんが「搭乗口は急に変わることがあるから、よく確認してください」と言っていたので、航空券に書いてあったゲートに行ってみると、全然違う行き先が。言ったそばから変更されてるよ、これが中国なのかー!?(←初心者の偏見) 空港内をうろうろし、「成都」の表示を捜す2人がそこに…。

変更後の登場口を見つけて飛行機に乗り込み、広州を出発。到着時にも見た土色の建物群を下にして、一路西へ。完全に中国の国内線なので、機内アナウンスは当然分からない……英語アナウンスも中国語訛りが強くてよく分からない……つまりほとんど外の世界の言葉が分からない。ドリンクサービスは、アップルやオレンジのジュースパックを指差して注いでもらうことに。が、その後の機内食。「肉か魚のどちらですか」というキャビンアテンダントの問いかけ、英語でも分からなかったのは私(←ダメすぎ)。無事に回答できたのはSさんの解説のお陰……お世話になりまくりです。

お約束の非常時対応&救命胴着着用説明の後、機内では、ウーピー・ゴールドバーグ主演の「天使にラブ・ソングを」が放送されてました。オリジナルの英語に中国語の字幕。カラー映画だったはずがモノクロ上映(モニターはカラー対応です、念のため)。シスターは黒ずくめだから大差な(殴←んなわけない!) おおう、何がなんだか分からない!

フライト時間がちょうど夕方から夜にかけてだったので、雲の上で日没を見ました。機内から見ると音ひとつない世界に感じられる、広い広い雲海の彼方に沈む太陽。
「銀河鉄道の夜」に出てくる新世界交響楽が流れる駅を思い出したのですが、あまり縁起でもないですかもしかして。とりあえず、雲の上は哲学的な気分にさせられる空間ではあります。

成都着/車中もったいないオバケの旅

国内線の到着は預けた荷物を受け取るだけなので、言葉が分からなくてもオッケー!(笑)

到着ロビーへ出ると、成都でのガイドさんと運転手さんが待っていてくれました。客2人にスタッフ2人……豪華ツアーだ! 日本だったら高額だろうなぁ…。移動に使う車は自家用車で、4〜5人乗りの一般的なセダン。黒塗り。汚れまくり。指で絵が描けそうなくらいに。でも中国はそういう車多いから誰も気にしない。だから私も気にはしなかった。むしろ、道を走っているとき、傍目に「いかにも観光客乗ってます」って感じがしなくていいかもしれない。

空港から移動する車中、ガイドさんが「これからレストランに行きます」。「…へ!?」「機内食食べたばっかり!」……お腹いっぱいで夕食キャンセルしました。ああ、うまいメシを一食フイにした(T_T) トホホな気分で、そのままホテルへ向かいました…。

クラウンプラザ成都(総府皇冠假日酒店)/思考回路は時の彼方

切り絵成都での宿泊地、クラウンプラザ成都。
世界を股にかけるホリデイ・インのグループホテルで、中国五つ星クラス。中国のホテルは無星から五つ星まで等級があり、星のあるホテルでないと外国人は泊まれないらしい。私の日常レベルでは泊まらないであろうレベルのホテルで、思わず遠い目。

五つ星だからか、鍵がカードキー! 壁に設置されたカード挿入口にキーを差し込んでおかないと部屋の照明は点灯しない仕組み。カードキーは初めてだったので、そのことに気がつくまでにしばらくかかりました(^_^;) ちなみにこのホテル、変圧器とアダプター(各種コンセントの穴?)が完備されてまして、日本の電化製品がそのまま使えます。スバラシイ。

画像は、ホテル従業員の方から貰った(手渡しだった)切り絵。ホテル名や「お休みなさい」などの茶色い文字はトレーシングペーパーに別に印刷してあって、それに切り絵が挟んである感じ。

夜、ガイドさんがくれた成都市&近郊地図に2人で見入り、「黄忠って地名がある」「こっちに姜家院子って場所がある」などの発言が飛び交う。
見るとこやっぱりそこですか!?

余談メモ。

この前日に成田空港近くで泊まったホテルもホリデイ・イン。偶然。


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